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仙道緑(1000円の男)
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    ■2006/09/28(木) 

    キッカケに登場した、男の友人とはまだ付き合いが続いている。ものぐさな僕にとっては数少ない、友人と素直に言える友人だ。

    先日、そんな彼と二人で話す機会があった。ここでは、彼の名前をAとしよう。アルファベットなのには特に意味はなく、ただ女性と区別をつけたいだけだ。
    力の抜けた肩から相変わらず瀟洒な雰囲気を出す彼は、自分で作ったという陶器のグラスにビールを注ぎながら、ソファに深く腰掛けた。
    「作品の方は、うまくいっているのかい。」
    僕は、僕が下戸だということを知っているAが用意してくれたウーロン茶を、彼のグラスにコツンとぶつける。
    「まぁ、ゆっくりやってるよ。それはそうと、お前の方は、どうなんだ?」
    「僕?僕が、どうかしたのかい。」
    僕が意外そうにそう聞き返すと、Aは首を少しだけ曲げながら、僕の全身を吸い取るような目で僕を見た。その動作は、学生のころから驚くほど変わっていない。おそらく、Aには自分の何かを捨てる必要などなかったのだろう。ただ、溢れる才能に経験だけを重ねて、生きている。Aは、知り合ったころからずっとそんな男だった。
    「いや、気のせいならいいんだけどな。なんだか充実しているような感じがするからさ。」
    「そう、そう見えるのか。」
    「なんだか、肩が広くなった気がするよ。実際は変わっていないのかもしれないけど、そんなイメージだ。」
    「いい変化ってことかな。」
    「ああ。間違いないね。なにか、新しいことでも始めたのか。」
    そう言って、Aは貪欲に目を光らせた。常に何かを吸収しようとするそのエネルギーは、僕からすれば太陽よりも遠く眩しいものだ。
    「まぁ、少し、ね。そのうち、話すことがあるかもしれないよ。」
    目を瞑って逃げるように首を振ると、彼はつまらなそうにふん、と鼻を鳴らして、喉にビールを踊りこませた。

    「しかし、雰囲気が変わったといったら、普通は恋人ができたとのか?とか聞くんじゃないのかい。」
    小皿に盛り付けられた枝豆に手を伸ばしながら、僕は言う。ちなみに、サキさんのことは、彼の耳にも入っているはずだ。
    「女、か。まぁないことはないけどな・・・。お前はよくわからない奴だからな。振り回すのも振り回されるのも、似合っているような奴だ。」
    そんな発言に、仙道緑ならなんと答えるのだろう。三つ実が入っていた枝豆を順番に押し出しながら、僕は試しに少しだけ意識を変えてみる。
    「まぁ、振り回すのも振り回されるのも、結局はお互いが望む事をやっている踊りのようなものなのかもしれないよ。」
    静かに、そう答えると、Aは飲み干したグラスをテーブルに置いて、少し驚いたように僕を見つめなおした。
    「・・・。やっぱり、どこか変わったな。」
    もう一度、ふんと鼻をふかすとAは二本目のビールを開けた。僕はまだまだ残っているウーロン茶を持ち上げると、もう一度Aのグラスに合わせる。
    二度目の乾杯は、お互い少しだけ力が入っていたように、思う。
    古臭くて乾燥した、ライバル心に似た熱風のような雰囲気。Aとグラスを合わせると、そんな勇気に近い感情がわきあがる。男臭いといってしまえば片付いてしまう、そんな感情を、Aはいつも心から引き出してくれる。 


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    ■コメント

    ■面白いですね。
    履歴から見にきました。
    最初小説かと思って見ていたのですが、違うんですよね?こういう日常の書き方もあるんだって関心しいちゃいました。
    魅せられるっていうか、話の中に引き込まれてしまいます。これから、他のも読んでみます。
    【2006/09/28 09:58】 URL | 桜華 #- [ 編集]

    お久しぶりでございます。
    まさに男同士の会話でございますね。
    格好よいと憧れてしまいましてございます。
    【2006/09/28 23:11】 URL | 花矢 #u2lyCPR2 [ 編集]

    コメントありがとうございます。日常のことや、非日常的な事を僕なりの視点で書き綴っています。もし他の話が面白かったら、コメントやブックマークをしてくれると、嬉しいです。

    お久しぶりです。登場人物が殆ど女性なので、Aとの会話は少し書くのが難しくもあり、楽しくもありました。風邪は治ってきたとありましたが、無理をせずにご自愛ください>花矢様
    【2006/09/29 00:15】 URL | 1000 #- [ 編集]
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